初!中華イヤホンレビュー

私の愛機、SHUREのSE215の左耳がずっと接触不良だったのでだましだまし数年使ってきたのですがそろそろしんどくなってきたのでこれを期にイヤホンを買いかえました。

あれこれ調べてたら「いま中華イヤホンが熱い!」ということがわかったのですが、さっぱりどれがいいのか分からずだったので3つ買って聴き比べしてみました。

KZのAS16ZSTX、CCAのC12の3種類を聴き比べてみました。

まず、中国の怪しい安価なイヤホンがいい音するのかよ…なんて思われるかもしれませんが中国は世界各国からのOEMで培った技術力や金とパワーでパクリをいとわずにいい商品ガンガン出してます。iPhoneなんて有名なFoxconn(台湾)で大半が作られてますし。

さてそんな中華イヤホンで今熱い会社がKZ(wiki)。さらにそのサブブランド(?)としてCCAがあります。

たくさん種類がありすぎてややこしいので、このあたりの詳しい解説はふぐみかんさんのツイートをご覧ください。

イヤホンに興味ない人にざっくり説明すると、一般的にイヤホンには「ドライバー」と呼ばれる音が出る部分があります。さらにドライバーにはBAとDDの2種類があります。簡単にいうと普通のドライバーがBA。低音特化のドライバーがDDと覚えればいいです。詳しいことはこちら

一昔前はBAのみが多く、BA+DD、BA+BA+DD、BA+BA+BA+DD…とドライバーを組み合わせたハイブリッド型もあるにはありましたが数が増えるにつれてお値段が数万円になる…みたいにめちゃくちゃ高かったのです。

それがここ最近KZを代表とする中華イヤホンが低価格の良品をガンガン出してきたのでBA+BA+DDみたいな多ドライバーが安く手に入るようになってきたようです。

多ドライバー戦国時代ですが、実は「多ければ強い(良い)」と思われそうですがそんなことないのです!!(ここ重要)
開発元のチューニングによっても多ドラでも全く音が変わるし何より「自分の音の好み」に合うかどうかが最重要なのでこればかりは視聴して悩んでくださいw

ということで前置きが長くなりましたが以下レビューです。

ZSTX

BA1基+DD1基のハイブリッドイヤホン。

イヤホンのカラーリングがかわいくてぽちりました。韓国おしゃ〜って色使いで女子受けよさそう。
ファーストインプレッションは「重低音つっよ〜〜〜!」ウーファー効いてる感じ。
ほかのイヤホンと比べて音圧はかなり強め。

ただ、聞いていくと重低音は強いが全体的にまとまりはあるので中高音も悪くない。シャリ感もなくボーカルも近くまとまりよく聞こえる。中低音強めのドン(シャリ)ですね。

あれれ?…聞けば聞くほどありよりのありなのでは……???」と思えてくる。

これで実売¥2,000前後ってまじでやばい。JVCとか泡吹いてそう。

テンションを上げたい時やEDM、ダンスミュージックはもうこれでいい!俺が20代前半だったらこれをずっと使いたかった…そんな気持ちになれました。
ただ長時間聞いてると重低音が強くてちょっときもち静かにさせたいなって思う時もありましたので使い分けですね。

どちらにしろコスパが良すぎて浮いたお金でリケーブルやイヤーピースもいろいろ考えられるし色々と楽しめるイヤホンですね。
(ちなみにBpinです)

1基の高解像度30095のBA(バランスドアーマチュア型ドライバ)ドライバーと10mm二重磁気ダイナミックドライバーによるハイブリッドタイプのカナル型イヤホン


KZ AS16

BAを8基も積んだとっても高級機(といっても安すぎるよ…)。

KZ AS16イヤホン

高級機ってだけあって樹脂だけじゃなくてプレートがアルミプレート。
さて聞こうかと、耳にかけた時に…

重っ!!!!でかっ!!!!w」

なんだこの重量w(調べたら片耳16gらしい)耳へのフィット感は特に問題ありませんが、耳から外に向けてはけっこう飛び出る形で装着します。

気を取り直して、早速聞いてみたところ


はぁ…あ???え…??


なにこれ……すご…

そんな感想でしたw
BAが8基も積んでるおかげで音の密度がすーっごく高い
低音域から高音域までほんとにオーケストラって感じでものすごく音が豪華です!
8基のBAによる音の洪水というか暴力ですわもう。フラットめの低音強めです。

全域で鳴ってるせいか音圧もやや強いかなという印象を受けました。
BAのみですが低音が控えめとかそんなことはなく全体の中でしっかり出てるし、高音も綺麗に鳴ってるのでシャリ感は全くなくウォーム系です。
歌物も聞いてみましたがボーカルがとっても気持ち良い。ボーカル位置は少し近いと思います。

室内のイヤホンとして使う分にはクオリティもコスパ(実売¥14,000前後)も最高の一品ですね。
ただ自分としてはイヤホンは屋外で使いたいので重さと大きさがデメリットかなぁというのはありました…。
(ちなみにCpinです)

フラット寄りのバランスで、中高域の明瞭感を強調させた。寒色系のドンシャリ傾向をかなり踏襲しつつ、籠もることが全く無くて沈み込みの深い厚みのある低域を再現。


CCA C12

BA5基+DD1基を搭載したイヤホン。

CCA C12イヤホン

(画像のイヤーピースは別の物を使ってます)


開封後のファーストインプレッションは…「ケーブルくっさwww
何だろう消毒液なのか…?
それからイヤホンには成型バリのような糸くずがちょっと付いてました…これが中華クオリティ…。

さて、AS16を先に聞いてからだったので、ドライバー数的には廉価版なんだろうなと思ってたのですが、

あれ、音…めちゃくちゃいいじゃん!この値段で!?

すっごくバランスのいいイヤホンだと思います。
音はほんの少しドライな部分もあるように感じますがギターやピアノの音が気持ちよく、フラットめで癖がないからどんなジャンルで合います。

音の密度はAS16ほど濃くはない分、解像度が高く音場も少し広いかもしれない。高音も全く刺さらない。
本当に全体のバランスがよく歌物ではボーカルも解像度が高く聞こえるのでリスニングにぴったり。

重低音はZSTXと比べるとそこまで前に出てこないがブーミー感はきちんとあるし、その分ほかの音が潰れず聴きやすい!

音圧は少し強いかな?ぐらい。

※エージング前の感想としては高音が曲によって刺さる、低音が少し凹んでる領域あり

個人的にマイナスだったところはプレートが金属の部分も樹脂にしてほしかったなぁ…というデザインの好みぐらいしかないです。

これで実売¥6,000前後とか頭おかしいわ(褒めてる)。
フラットめで万人受けするタイプなのでもし誰かにプレゼントするならこれを買いますね。
(ちなみにCpinです)

片側 バランスド・アーマチュアドライバー5基+ダイナミック1基を採用しており、今までのイヤホンとは別次元の音場感や立体感、フラット・レスポンス、プロレベルのリスニング体験を実現